一般財団法人環境イノベーション情報機構
APEX創立25周年記念「日本・インドネシア適正技術会議−共通で多様な未来をめざせるか−」
特定非営利活動法人APEX創立25周年記念行事
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「日本・インドネシア適正技術会議−共通で多様な未来を目指せるか−」
2012年10月6日(土)10:15〜17:45
関連URL:http://www.apex-ngo.org/2012conference.html
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(趣旨と論点)
今日の世界は、地球・地域レベルの環境問題の深刻化、水・食糧・化石燃料・
鉱産物などの資源的制約、貧富の格差の拡大など、きわめて困難な問題群に直
面しており、それらの問題を解決・緩和していく方策が強く求められています。
これまでの先進工業国の発展を支えてきた近代科学技術の体系は、再生不可能
な資源を大量に消費し、深刻な環境の問題をもたらし、また巨大な格差の構造
をつくりだしていくものでもありました。そこにおける人間と技術の関係性や、
「豊かさ」の実質も問われています。既存の科学技術の体系は、もはや単純に
は「途上国」の目標足り得ないものといえます。先進国側の技術体系のドラス
ティックな転換が求められますが、それとともに、「途上国」がこれからどの
ような発展のあり方を選び、それを支える技術体系を構築していくのかは、き
わめて重要な課題です。
<適正技術>はさまざまな意味で用いられる言葉ですが、概して、それぞれの地
域(とりわけ「途上国」)の社会的・経済的あるいは文化的条件に即し、住民が
参加しやすく、そこにおけるニーズを効果的に充たす技術を指しています。と
ころが適正技術には、当初から、近代科学技術がもたらすさまざまな問題を乗
り越えていく技術という意味もこめられていました。世界人口の大多数を占め
る途上国の人々の立場に立ち、かつ、これまでの近代科学技術のもたらす問題
を乗り越えていく技術群として、適正技術は、今日的な新しい意義を付与され、
実践されていくべきものであると考えられます。
これからの世界の望ましいあり方を構想し、それを実現していくためには、い
わゆる「先進国」と「途上国」の対話と相互理解がきわめて重要です。APEXは
これまで、インドネシアを主なフィールドとして活動してきましたが、日本と
インドネシアの現状を考える時、日本は今まさに、閉塞した困難な状況の中で
大きな転換を求められており、インドネシアは、順調な経済成長を続ける中、
これからどのような発展を選択していくのかが問われています。
この会議では、それらをふまえつつ、これから、日本とインドネシアは、それ
ぞれどのような発展〜社会のあり方をめざし、そのためにどのような技術体系
をつくりだしていくべきなのか、そして、それらの転換や発展の間には、どの
ような連携や動的連鎖がありうるのかを論じます。めざされる未来は、資源や
環境の問題、あるいは格差と貧困の問題等を乗り越えていく、という意味では
共通の目標を持ち、一方、それぞれの地域の文化、伝統、自然条件、産業基盤、
社会関係等を背景に、人々に自由に選ばれていく、という意味では多様な未来
であるはずです。
▼日時
2012年10月6日(土) 10:15-17:45
▼会場
JICA研究所国際会議場
東京都新宿区市谷本村町10-5
TEL:03-3269-2911
(アクセス)http://jica-ri.jica.go.jp/ja/about/access.html
・JR中央線・総武線 市ヶ谷駅より 徒歩10分
・都営地下鉄新宿線 市ヶ谷駅 A1番出口 徒歩10分
・東京メトロ有楽町線・南北線 市ヶ谷駅 4番/6番出口 徒歩10分
▼プログラム
10:15-10:30 オープニング
10:30-11:30「経済・社会・環境の調和したインドネシアの発展に向けて」
●エミール・サリム(インドネシア大統領顧問団議長、元環境
大臣)
11:30-12:15「持続可能な日本社会−エネルギー問題を中心に−」
●植田和弘(京都大学教授)
12:15-13:15 昼食・休憩
13:15-13:45「持続可能なアジアの構築へ向けての国際的対話・協力の促進」
(仮題)
●加納雄大(外務省国際協力局気候変動課長 、調整中)
13:45-14:45「インドネシアの持続可能な開発における適正技術の役割」
●アントン・スジャルウォ(ディアン・デサ財団ディレクター)
14:45-15:00 休憩
15:00-15:45「低炭素社会へ向けての産業構造・技術体系の構築」
●西岡秀三(地球環境戦略研究機関研究顧問、予定)
15:45-16:30「適正技術と代替社会」
●田中直(特定非営利活動法人APEX代表理事)
16:30-17:45 シンポジウム「日本とインドネシアの共通で多様な未来に向けて」
●座長:村井吉敬(早稲田大学アジア研究機構上級研究員・教授)
▼言語
日本語・英語(通訳付き)
▼参加費
一般 2,000円 学生 1,000円 APEX会員 1,000円(資料代含む。懇親会費別)
懇親会3,000円(場所=JICA研究所内レストラン)
▼主催
特定非営利活動法人APEX
▼協賛
国際協力機構(JICA) アジア・コミュニティ・センター21
株式会社コープクリーン 積水アクアシステム株式会社
日本国際ボランティアセンター ブリッジ エーシア ジャパン
シャプラニール=市民による海外協力の会 開発教育協会(DEAR)
▼後援
外務省 国際協力NGOセンター(JANIC)
▼お申し込み方法
メール・電話・FAXにてお名前とご連絡先(メールアドレスまたは電話番
号)をお知らせください。
ウェブサイトからもお申込が可能です。
http://www.apex-ngo.org/2012conference.html
▼お申し込み/お問い合せ先
特定非営利活動法人APEX
TEL:03-3875-9286 FAX:03-3875-9306
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12井上ビル
E-mail:tokyo-office@apex-ngo.org
URL:http://www.apex-ngo.org/
【登録日】2012.09.06