一般財団法人環境イノベーション情報機構
生分解性高吸水性高分子の合成と応用展開・その評価
★衛生用途を中心に、市場が拡大している高吸水性樹脂!新興国需要も増え、需要がひっ迫する本分野の材料を焦点にした講演!
★石油を原料する現行品に代わり、生分解性を付与し、環境に優しい製品を作るには?具体的な生分解性付与技術について言及!
【講 師】
●苫小牧工業高等専門学校 物質工学科 准教授 甲野 裕之 氏
【会 場】
川崎市産業振興会館 10F 第1会議室【神奈川県・川崎】
・JR川崎駅より徒歩約8分
【日 時】平成24年9月28日(金) 13:00-16:30
【参加費】
【早期割引価格】1社2名につき46,200円(税込、テキスト費用を含む)
※9月21日を過ぎると【定価】1社2名につき49,350円(税込、テキスト費用を含む)
詳細確認・お申込専用URL▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=2930
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【講演主旨】
高吸水性樹脂(SAP)は紙おむつや生理用品等の吸収材として活用され、我々の生活には欠かせない高分子材料のひとつである。他の合成高分子が国内製造業の景気低迷と海外移転に伴い減収となっている中、アジア・中南米の生活レベルの向上に伴い、SAP市場は堅調な推移を辿っている。一方で技術開発面では「生分解性」、「高機能化」、「生産コスト」の点で課題が残る。本講演ではSAPの技術的課題とその現状を説明した後、講師が展開する「多糖類を活用した新規生分解性SAP」合成技術、性能とその応用例について解説する。
【キーワード】
1.高吸水性樹脂
2.生分解性材料
3.分子設計と構造評価
【プログラム】
1.高吸水性樹脂の基礎
1-1 高吸水性高分子開発とその歴史
1-2 高吸水性樹脂の構造とその特徴
1-3 ポリアクリル酸系樹脂とその市場規模
2.高吸水性樹脂の抱える技術的課題
2-1 生分解性の付与
2-2 高機能化
2-3 新規用途展開への障壁
3.生分解性高吸水高分子の開発(1)〜バイオマス利用
3-1 セルロースの活用と分子設計
3-2 キチン・キトサンの活用と分子設計
3-3 合成方法と吸水性能に対する各種反応パラメーターの影響
3-4 生分解性とその評価法
3-5 期待される応用分野
4.生分解性高吸水高分子の開発(2)〜高機能化技術
4-1 多糖類誘導体の活用
4-2 電解質溶液耐性の付与法
4-3 酸性溶液耐性の付与法
4-4 両性イオンゲルの活用
4-5 ホスト・ゲスト分子の導入による高機能化
5. 生分解性高吸水高分子の用途展開
5-1 土壌改良剤
5-2 徐放性マトリックス(肥料、防虫剤など)
5-3 農業用資材
5-4 土木・工業用資材
【質疑応答 名刺交換】
【登録日】2012.09.04