一般財団法人環境イノベーション情報機構
LNG需給の中期的緩和とLNG価格フォーミュラの趨勢
目下タイトなLNG需給は、2015年頃からの豪州新プロジェクトの順次生産開始とともに緩和に向かう。今後のLNG需給に影響を及ぼす要因は、供給面では、北米、東アフリカの新規プロジェクトの動向、需要面は長期的な中国需要の行方と見られる。東アジアのLNG価格フォーミュラに市場要素が導入される趨勢にはあるが、供給比率から見て影響度に限界があることを冷静に捉える必要がある。
〔講義項目〕
1. LNG需給の推移
(1)日本のLNG輸入
(2)世界のLNG需給
(3)ガス価格の動向
2. 2012世界ガス会議の議論から
(1)生産者はガス需要見通しに強気
(2)アジアの価格フォーミュラに市場価格要素を求める動き
(3)ガスの広範な利用、再生可能エネルギーとのバランス
3. 今後のLNG需給に影響を及ぼす要因
(1)北米のシェールガス開発進展、LNG輸出
(2)東アフリカ、豪州後発案件の供給見通し
(3)中国のガス需要、シェールガス開発見通し
4. 中長期のLNG需給
5. LNG価格フォーミュラの趨勢
6. 関 連 質 疑 応 答
7. 名 刺 交 換 会
〔講師〕
JX日鉱日石リサーチ株式会社 エネルギー経済調査部
元 JOGMEC 石油企画調査部
(アジア太平洋/ワールドLNG) 上席研究員 坂本 茂樹 氏
<略歴>
東京大学文学部社会学科卒業 日本石油株式会社(現 JX日鉱日石エネルギー株式会社)入社
1991年〜日本石油開発株式会社(現 JX日鉱日石開発株式会社)海外の石油ガス上流資産管理・新規案件発掘業務
2004年10月〜 JOGMEC石油企画調査部・上席研究員(アジア太平洋/ワールドLNG)
2010年2月から、2012年世界ガス会議(マレーシア・クアラルンプール開催)の準備を行う世界ガス協会ガス市場委員会の東アジア・グループリーダー任務を実施
2012年7月〜 JX日鉱日石リサーチ株式会社 エネルギー経済調査部
【登録日】2012.08.08