一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱ガス化学(株)が「MGC Will2014(新中期経営計画)」で 新たに挑戦する重要課題と勝算
〔講義概要〕
昭和の時代、化学会社はまず財務。設備投資のための資金を入手する。投資案件は開発部。成長率を片目で見ながら予算を獲得する。そして建設屋の登場。償却期間5年ほどを乗り越えられれば右肩上がりで規模が拡大した市場で資金が回収され、関係三役は将来を約束される。高度成長時代。
平成も20年を過ぎた今これまで日本経済を支えてくれた自動車・弱電は海外へ事業を移し、一方中国を中心に巨大化学プラントがこれでもかと稼働し、日本の化学産業は存亡の危機を迎えている。この嵐の中で三菱ガス化学はどうやって将来を切り開くか。私見が中心になるかもしれないが、4月より開始された新中期経営計画を踏まえて議論したい。
〔講義項目〕
1. 三菱ガス化学という会社 歴史・現状
2. 三菱ガス化学の弱み・強み 海外展開のDNAは?
3. 新中期経営計画「WiLL2014」
(1)不採算事業の将来
(2)中核事業の更なる展開 メタノール 過酸化水素を例にして
(3)新たな挑戦 R&D戦略
(4)新たな挑戦 織作私見 勝手戦略 ガラス代替樹脂 抗体医薬
宇宙航空用耐熱素材 鉛蓄電池代替 など
4. 日本の化学産業の将来
(1)高級百貨店はいずこへ
(2)安売りスーパーはどうなる
(3)カスタムメイド高級紳士服店の将来
(4)この指とまれ
(5)二千年の恋人
5. 化学 どこから来てどこへ行くのか
6. 関 連 質 疑 応 答
7. 名 刺 交 換 会
〔講師〕
三菱ガス化学株式会社 取締役 常務執行役員
<工学博士> 織作 正美 氏
<略歴>
【1981年】 東京大学大学院工学系研究科博士課程 修了
【 同年 】 三菱瓦斯化学株式会社 入社
【1989年】 化学品第三本部 開発部 主査
【1994年】 P.T.PETRONIKA 出向
【1995年】 新潟工場 MMA建設班 主査
【1996年】 新潟工場 第二製造部長
【1999年】 新潟工場 第二製造部長 兼 MMA建設班長
【2001年】 天然ガス系化学品カンパニー 新潟研究所長
【2005年】 天然ガス系化学品カンパニー 新潟工場長
【2006年】 執行役員 研究技術統括部長、
研究技術統括部MGC分析センター長
【2007年】 執行役員 天然ガス系化学品カンパニー
企画開発部長
天然ガス系化学品カンパニー 有機化成品事業部長
【2010年】 取締役常務執行役員 コンプライアンス委員会委員、
内部統制推進委員会委員、経営企画部担当
【2012年】 代表取締役 専務執行役員
社長補佐、コンプライアンス担当、
内部統制推進委員会委員長、内部監査室担当、
経営企画部担当
〔セミナー詳細・お申し込み〕
http://www.jpi.co.jp/seminar/seminarDetail.aspx?seminarNo=11715
【登録日】2012.07.27