一般財団法人環境イノベーション情報機構
ガラス代替材料としての耐熱透明フィルムにおける課題改善と極薄ガラスとの比較
〜樹脂への剛性付与・熱膨張抑制・耐熱・吸水改善事例と 対 超薄型ガラス〜
★静電容量タッチパネル(カバーガラス、センサ、基板)有機ELディスプレイなど、今後の需要の伸びが確実視される透明基板材料!
★超薄型ガラス、樹脂のガラス代替フィルム・シート、、、薄型フレキシブル基板において、どちらがどの市場を制覇するか?
★光学特性の異方性や等方性をどう制御するか?寸法安定性、耐熱性と透明性の両立、低誘電率化など多くの課題を解決するには?
【講 師】
第1部 北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 教授 山口 政之 氏
第2部 小山工業高等専門学校 物質工学科 講師 西井 圭 氏
第3部 株式会社機能性ガラス研究所 代表取締役 藤田 卓 氏
【会 場】
【東京・中央区】東京中央区立産業会館 4F 第1集会室
都営浅草線 東日本橋駅 浅草橋・押上方面より B3出口 4分
都営新宿線 馬喰横山駅 地下通路経由 B4出口 5分
【日 時】平成24年8月3日(金) 11:30-16:15
【参加費】
【早期割引価格】】1社2名まで52,500円(税込、テキスト費用を含む)
※8月16日を過ぎると【定価】1社2名につき55,650円(税込、テキスト費用を含む)
詳細確認・お申込専用URL▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=2834
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第1部 ガラス代替材料としてのポリカーボネートの高性能化
【11:30-12:45】
講師:北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 教授 山口 政之 氏
【キーワード】
1.高剛性ポリカーボネート
2.ガラス状高分子の熱膨張抑制
3.低分子化合物による光学異方性の制御
4.CNTインプリント技術による導電性材料の設計
【プログラム】
1.PC(ポリカーボネード)の剛性向上と熱膨張の抑制
1-1 動力学特性の基礎 〜動的粘弾性をわかりやすく解説する〜
1-2 非晶性高分子の動力学特性 〜基本の再確認〜
1-3 可塑化と逆可塑化 〜低分子化合物の混合による動力学特性の変化を把握する〜
1-4 逆可塑化による弾性率の増加
1-5 熱膨張の抑制
1-6 逆可塑化のデメリット
2.光学異方性を利用したPC(ポリカーボネード)の高性能化
2-1 分子配向と複屈折 〜複屈折の基礎〜
2-2 位相差フィルム 〜その役割と開発課題〜
2-3 分子間における配向相関を利用した機能材料設計 〜薄肉化・波長分散性の制御〜
3.導電性PC(ポリカーボネード)フィルムの研究
3-1 CNT分散系PCのレオロジー特性
3-2 CNTの相間移行現象を利用した導電性材料の設計
3-3 透明導電性材料への挑戦
【質疑応答 名刺交換】
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第2部 ガラス代替高機能透明樹脂の開発に向けた高耐熱性・低吸水性・透明性向上
【13:30-14:45】
講師:小山工業高等専門学校 物質工学科 講師 西井 圭 氏
【キーワード】
1.環状オレフィンポリマー
2.環状オレフィンコポリマー
3.開環メタセシス重合,付加重合
【講演内容】
光と電子・電気が融合した”オプトエレクトロニクス”技術は情報産業を支える重要な技術である.その発展にともない液晶ディスプレイ,光ディスク,光学レンズ,光ファイバーなど新しい光学機器製品が開発されている.その中で光学特性に優れた高機能透明樹脂が光学部品として多く利用され,近年,研究・開発の要求がますます高まっている.
本講演では,高機能透明樹脂の研究・開発で,特にガラス代替に向けた高耐熱性,低吸水性および透明性の向上について焦点を当て,代表的な合成技術を紹介する
【プログラム】
1.ガラス代替高機能透明樹脂
1-1 ガラス代替高機能透明樹脂とは
1-2 ガラス代替高機能透明樹脂の種類
2.高機能透明樹脂
2-1 高機能透明樹脂の設計
2-2 高機能透明樹脂の特長
3.近年の高機能透明樹脂の合成
4.企業における高機能透明樹脂の研究開発
5.高機能透明樹脂の課題
5-1 高耐熱性付与技術
5-2 低吸水性技術
5-3 透明性向上技術
6.高機能透明樹脂の今後の展開
【質疑応答 名刺交換】
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第3部 タッチパネル用途等における超薄型基板ガラス・カバーガラス材料の特徴・開発動向と樹脂材料との比較
【15:00-16:15】
講師:株式会社機能性ガラス研究所 代表取締役 藤田 卓 氏
(元 松浪硝子工業株式会社 取締役 社長室長)
【講演内容】
ガラス/ガラスタイプがワールドワイドで採用され続けている。ガラスの持つ特性の優位性、素材の開発経緯、加工方法等について樹脂・フイルム系材料と比較して総合的に解説する。
【プログラム】
1.はじめに
2.先ずはタッチパネルにガラス/ガラス方式が開発された時代に始まる
2-1 抵抗膜式タッチパネルの基本構造
2-2 ガラス/ガラスタイプから樹脂/フイルムタイプへ
更には“純正カーナビ用タッチパネルはガラス/ガラスタイプに回帰”
3.極薄ガラスの製造方法
3-1 手吹き法から機械吹き法へ
3-2 ダウンドロー法からニューダウンドロー法へ
3-3 ダウンドロー法からフュージョンダウンドロー法へ
3-4 フロート法の極薄ガラスへのトライ
3-5 ケミカルエッチングでの薄ガラスへのトライ
4.ダウンドロー法が競争力を持つ分野
4-1 プレパラート用で実績を持つ材料
4-2 液晶ディスプレイ向けはフュージョンダウンドローが市場を占有
4-3 カメラモジュール分野にダウンドロー材の採用が拡大する
4-3 7〜8インチタッチパネル用ではソリ改善で歩留まり、コスト改善
5. 静電容量方式の信頼性/空気層を作らない方式
6. 静電容量方式と極薄ガラス
7. 極薄ガラスの加工技術について
7-1 PALC開発時の極薄ガラスの切断〜洗浄〜アニール
7-2 極薄ガラスの製板〜ラミネート〜ロール状に巻き取り
7-3 極薄ガラス加工のポイント
7-4 極薄ガラスの異型加工
8. 極薄ガラス材料の今後の展望(付加価値品としての機能性ガラスへ)
【質疑応答 名刺交換】
【登録日】2012.07.20