一般財団法人環境イノベーション情報機構
最新の住宅・住宅インテリアにおける臭いの基礎・特性とその測定法、臭気トラブル対策
★リチウム二次電池の次を目指す金属空気電池とは何か!?
★リチウム二次電池よりエネルギー密度の高い金属空気電池の課題とは
【講 師】
第1部 (株)エコ・トータルプランニング 代表取締役 兼 大阪大学名誉教授 楢崎 正也 氏
第2部 共立製薬(株) エポリオン事業部 岩橋尊嗣 氏
第3部 大和ハウス工業(株) 総合技術研究所 室内環境研究グループ 研究員 中川 雅至 氏
第4部 大同大学 総合情報学科 かおりデザイン専攻 教授 光田 恵 氏
【会 場】
川崎市産業振興会館 9F 第1研修室【神奈川・川崎】
JR・京急「川崎駅」下車徒歩7分
【日 時】平成24年8月27日(月) 10:00-16:30
【参加費】
【早期割引価格】】1社2名まで59,850円(税込、テキスト費用を含む)
※8月16日を過ぎると【定価】1社2名につき63,000円(税込、テキスト費用を含む)
詳細確認・お申込専用URL▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=2860
――――――――――――――――――――――――――
第1部 住宅と住宅インテリアの臭いの基礎と臭気トラブル対策 〜豊かなにおいの住環境に向けて〜
【10:00-11:30】
講師:(株)エコ・トータルプランニング 代表取締役 兼 大阪大学名誉教授 楢崎 正也 氏
【著作・受賞・経歴】
・著作
「住まいのエコ・トータルプラン」海青社、2006年出版
「においー基礎知識と不快対策・香りの活用」オーム社、2010年出版
【キーワード】
1. 嗅覚特性
2. 臭気トラブル
3. 臭気対策
【講演主旨】
昔から生活に伴って、種々のにおいが発生し、それを感知する嗅覚は生存していく上で、必要不可欠な感覚である。しかし、ややもすれば、視覚や聴覚が重視され、嗅覚は軽視されていた。近年、不快なにおいを避け、快適なにおいを生活に利用し、情緒を豊かにする動きが高まっている。特に、省エネによりシックハウス問題が誘発し、身近な住環境のにおいに対する苦情などが増えている。ここでは、におい及び嗅覚について分かり易く解説し、住まいに起こる臭気対策を述べ、積極的に豊かなにおい環境を育成する方策を共に考える。
【プログラム】
1.においの定義と歴史
1-1 においの定義
1-2 においの歴史
2.嗅覚特性
2-1 順応
2-2 マスキングと変調
2-3 濃度と強度の関係
2-4 嗅覚反応
3.においの測定・評価法
3-1 機器分析法
3-2 嗅覚測定法
4.においの実態
4-1 悪臭と公害
4-2 体臭
4-3 トイレ臭
4-4 下水臭
4-5 カビ臭
5.臭気対策
5-1 概要
5-2 臭気規準
5-3 発生源対策
5-4 消・脱臭技術
6.豊かなにおい環境の創造
【質疑応答 名刺交換】
――――――――――――――――――――――――――
第2部 住宅における消臭剤の種類と選択、効果的な使い方、応用事例
【12:15-13:30】
講師: 共立製薬(株) エポリオン事業部 岩橋尊嗣 氏
【キーワード】
1. 消臭剤、脱臭剤
2. 芳香剤、洗剤
3. 臭気発生原因
【講演要旨】
居住空間に発生する不快なにおいに対して、発生原因も含めてどう対処したらよいのかを、根本的な要素について論ずる。
【プログラム】
1.居住空間における臭気発生源
1-1 解放空間
1-2 閉鎖空間
2.居住空間内で、何故におい問題が注目されるようになったのか。
2-1 建物の状況(機密性)
2-2 女性の労働時間の拡大
2-3 食生活の変貌(体臭の変化)
2-4 核家族化の進行
3.現存するにおい対策商品の目的及び使用方法
3-1 芳香剤
3-2 消臭・脱臭剤
3-3 洗剤
【質疑応答 名刺交換】
――――――――――――――――――――――――――
第3部 住宅と住宅インテリアにおける空気環境の測定法の規格と家具測定・対策事例
【13:45-15:00】
講師:大和ハウス工業(株) 総合技術研究所 室内環境研究グループ 研究員 中川 雅至 氏
【キーワード】
1. カラーボックス
2. VOC吸着空気清浄機
3. 除去材
【講演主旨】
最近の新築住宅では、シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)の放散が少ない建材が使用されるようになった。しかし一方で、入居後に組立家具や輸入家具を購入して、ニオイが臭く、調査すると放散される化学物質が原因のケースがあった。そういった家具の測定方法や測定事例、また室内での濃度測定事例や対策事例をご紹介する。
【プログラム】
1.家具の測定法
1-1 JIS大形チャンバー法 概要
1-2 放散速度の算出及び結果の表現方法
2.家具の測定事例(大形チャンバー)
2-1 住設家具からのホルムアルデヒド放散
2-2 市販家具からのVOC放散
3.家具有り居室の測定事例
3-1 室内における部位別のVOC放散量調査
3-2 ADSEC(簡易型パッシブ採取器)の仕組み
3-3 部位別寄与率
3-4 放散影響の大きいものを排除した効果
4.家具購入後の室内濃度の測定事例
4-1 (最近の調査事例)カラーボックス
4-2 室内濃度の経時変化および家具搬出後の濃度
4-3 家具購入時の注意点
5.対策
5-1 VOC吸着空気清浄機の活用
5-2 除去材の活用
5-3 その他
【質疑応答 名刺交換】
――――――――――――――――――――――――――
第4部 住宅のにおいの特性とその対策
【13:45-15:00】
講師:大同大学 総合情報学科 かおりデザイン専攻 教授 光田 恵 氏
【受賞】
・臭気対策研究協会学術賞(1998年)
・人間-生活環境系会議奨励賞(2000年)
【キーワード】
1.におい
2.臭気対策
3.介護環境
【講演主旨】
近年、臭気に関する問題が変化してきています。特に、室内においては、高齢化の進行に伴い介護環境が注目されるようになり、介護環境特有のにおいの問題も取り上げられるようになってきました。また、高気密化が進み、室内で発生したにおいが残留しやすくなったとも言われています。室内における臭気源、臭気の測定・評価方法、臭気の発生特性などの臭気に関する基礎知識を解説するとともに、臭気対策を検討する際に必要な臭気の発生量、許容レベルの考え方を解説し、既往の研究によって求められている基準値を紹介します。また、実際の室内における臭気の調査・測定事例を紹介するとともに、臭気の制御方法の考え方を解説し、脱臭機能を有するとされる製品の脱臭性能や、実際の現場で対策を施した場合の効果に関する調査結果を基に、それぞれの脱臭効果と課題について紹介します。
【プログラム】
1.住宅における臭気源
2.臭気の測定・評価方法
3.各臭気の発生特性と発生量
3-1 生ごみ臭
3-2 調理臭
3-3 トイレ臭
3-4 たばこ臭
4.臭気の許容レベル
5.臭気の制御方法
6.住宅における臭気調査・測定事例紹介
6-1 住宅のLDKのにおい
6-2 在宅介護環境のにおい
7.まとめ
【質疑応答 名刺交換】
【登録日】2012.07.20