一般財団法人環境イノベーション情報機構
シンポジウム「核と先住民族」
シンポジウム「核と先住民族」
福島第一原発事故はいまだ完全には収束せず、多くの人が不安をもって暮らしています。
一方で、核の脅威に晒されているのは日本の事故現場付近だけでなく、ウラン鉱山、核廃棄物処分場、核実験場などで既に多くの被ばく者が生み出されてきました。なかでも先住民族がこうむっている核被害は大きいにもかかわらず、その実態はほとんど知られていません。福島第一原発で使用されていたウランの一部はオーストラリアの先住民族アボリジニの大地から採掘されたものであることがわかっています。
ウラン採掘、原発立地、あるいは核実験で人びとはどのような影響を受けているのか、先住民族の視点から現状を見つめ、3.11 後の私たちの生活をとらえ直します。
2012年6月30日(土)13:30〜17:30(13:00開場)
会場:明治学院大学白金キャンパス2号館2101室
(東京都港区白金台1-2-31)
交通:地下鉄南北線・都営三田線「白金台駅」2番出口、または「白金高輪駅」1番出口より各徒歩約7分
資料代:1000円(学生無料) ※事前予約不要
話題提供者:
・豊崎博光(フォトジャーナリスト)
「被ばくの世紀と世界の先住民族」
・玉山ともよ(総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程)
「米国南西部の先住民族とウラン開発」
・細川弘明(アジア太平洋資料センター(PARC)代表理事)
「私たちに電気をもたらすウラン採掘の現場では……」
・満田夏花(国際環境NGO FoE Japan)
「日本の原発輸出−ベトナムの事例から」
・木村真希子(PRIME 研究員、市民外交センター)
・田辺有輝(「環境・持続社会」研究センター(JACSES))
司会:越田清和(PRIME 研究員)
【フィルム上映】
『Out of Site, Out of Mine』
(監督:デビッド・ブラッドベリ/オーストラリア/2011 年/ 14 分)
ウラン鉱山は、核燃料サイクルのなかで、最も放射能汚染が激しい場所といわれ、鉱山労働者や周辺住民の被ばく、地下水の汚染などが深刻である。オーストラリアでは、その土地の先住民族の声や権利を無視してウラン鉱山開発が進められてきた。本作は、先住民族へのインタビューを交えながら、南オーストラリアのオリンピック・ダム鉱山の拡張開発を止めるために制作された。
【共催】
先住民族の10 年市民連絡会
アジア太平洋資料センター(PARC)
市民外交センター
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
【お問い合わせ】
先住民族の10 年市民連絡会
Tel/Fax:03-5932-9515
E-mail:postmaster@indy10.sakura.ne.jp
【登録日】2012.06.22