一般財団法人環境イノベーション情報機構
永久磁石同期モータ・脱レアアースモータの制御と高性能化

・モータの高性能化のための構成要素、高トルク・高効率制御技術を修得し、応用製品の開発を急げ!
【会 場】
小田急生命ビル 研修室 【東京・新宿区】
【日 時】
2011年9月28日(水)10:30〜17:30
【価格】1名につき47,250円(税込)
※同一法人より2名以上でのお申し込みの場合、1名につき42,000円
【プログラム】
◆講師の言葉
永久磁石同期モータは、小形で高効率な低消費電力モータとして注目され、省エネルギー化の流れの中で、エアコン、冷蔵庫などの家電製品、自動車用の補機やHEV/EV用の主機、産業用機器などその適用範囲は拡大を続けています。一方、高性能永久磁石モータには、レアアースを使用した希土類永久磁石が使用されているため、希土類材料の価格高騰や安定供給への懸念から、省・脱レアアースモータの開発も求められており、フェライト磁石を使用した埋込磁石同期モータやファエライト磁石補助形同期リラクタンスモータ、磁石を使用しないリラクタンスモータ などが脱レアアースモータの候補として最近注目されています。このような永久磁石同期モータや脱レアアースモータの高性能化には、モータ本体の最適設計に加えて、モータ制御技術が非常に重要です。
本講座では、永久磁石同期モータと脱レアアースモータについて基本を理解した上で、モータの制御技術の基礎と高性能化技術を修得することを目的としています。制御対象であるモータ本体の構造や特徴の理解から始まり、モータのモデリング、インバータやセンサを含むベクトル制御システムを構築するために必要な構成要素、高トルク・高効率制御を実現する制御法やセンサレス制御などモータの高性能制御技術について説明します。
◆修得知識
・永久磁石同期モータ、省・脱レアアースモータの基本構造と特徴の理解
・モータをベクトル制御するための基礎技術
・高トルク・高効率制御を実現する制御法やセンサレス制御などモータの高性能制御技術
・モータドライブシステムの構成・設計法
・モータをベクトル制御するための基礎技術
・高性能なモータ制御技術
・センサレス制御技術
◆プログラム
T. 永久磁石同期モータ、省・脱レアアースモータの構造とトルク発生原理
1.モータの分類と特徴
2.関連する電磁気現象とトルク発生原理
3.ステータの基本構造と実際の構造
4.ロータの基本構造と実際の構造
5.モータ構造とトルクの関係
U. モータのモデリング
1.座標変換の概念
2.三相静止座標系のモデル座標モデル
3.二相静止座標系のモデル
4.二相回転座標系のモデル(dq座標モデル)
5.制御対象としてのモータモデル
V. ベクトル制御の基本
1.制御システムの基本構成
2.電流フィードバック制御システムの構成と設計
3.PWMインバータによる制御
4.モータ定数の測定法
W. 高性能電流ベクトル制御法
1.電流ベクトル制御の基礎
2.最大トルク制御
3.弱め磁束制御
4.最大効率制御
5.電圧・電流制限下での制御法
X. センサレスドライブ技術
1.センサレス制御の基礎
2.モータモデルに基づく位置センサレス制御
3.インダクタンスの位置依存性を利用した位置センサレス制御
4.センサレス制御の高性能化
【登録日】2011.09.13