一般財団法人環境イノベーション情報機構
ポスト311を創る〜幸せの「開発」学〜スラック氏来日
311以後の世界をどうやって生きていくか。グローバリズムや競争社会、消費主義にかわる、「つながり」や芸術や土に触れる時間を大切にする暮らし。私たちは誰でも、それを手にすることができるのです。
「ポスト311を創る」シリーズは、様々な分野のカルチャー・クリエイティブ(文化創造者)たちをお招きし、生き方=働き方・暮らし方を学びあう場。今回は、エンゲージド・ブディズムを提唱し、東洋的な思想をもって社会変革に関わり、第28回庭野平和賞を受賞された、アジアを代表する環境・平和活動家、スラック・シワラックさんをお迎えします。
スラックさんと辻信一さんを引き合わせたのは、最新作の映画「幸せの経済学」が話題のヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん。地域住民や若い世代を巻き込んで、シャム(タイ)らしさ、ローカルにこだわった社会変革モデルに、私たちが学ぶところは大きいでしょう。
辻信一さん翻訳による『エンゲージド・ブディズム入門〜しあわせの開発学』(1000円+税、ゆっくり堂)出版記念も兼ねての会。京都、東京の二カ所で開催します。
ぜひお誘いあわせの上、ご参集ください。
■東京イベント
日時:2011年7月26日(月)18時半〜20時半(18時開場)
会場:見樹院本堂(東京都文京区小石川3丁目4−14)http://www.nam-mind.jp/access.htm
ゲスト:スラック・シワラック(タイ、環境・平和運動家、作家)
聞き手・通訳:辻信一(文化人類学者、環境運動家)
参加費:学生1000円、一般1500円(500ナマケ使用可)
お申込み・お問合せ:ナマケモノ倶楽部info@sloth.gr.jp
共催:見樹院、ナマケモノ倶楽部、(有)ゆっくり堂
協力:JNEB、(株)素敬
■スラック・シワラック (Sulak Sivaraksa):
1933年生まれ。歯に布を着せぬ言論活動で知られるタイの代表的な知識人。社会批評家、学者、出版者、活動家として、1960年代末より、仏教僧侶や学生活動家たちと共に、奉仕活動を軸とする、農村の自立発展のための多数のプロジェクトに参画すると同時に、多くのNGO・社会的起業を創設してきた。タイ語と英語による書籍と論文は100点以上にのぼる。代表的な英文著作に、「Seeds of Peace: A
Buddhist Vision for Renewing Society(平和の種――社会変革のための仏教的ヴィジョン)」、「Conflict, Culture, Change: Engaged Buddhism in a Globalizing World (紛争
・文化・変化――グローバル化する世界のエンゲージド・ブディズム)」など。1995年、もうひとつのノーベル賞といわれる「ライト・ライブリフッド賞」受賞。2011年、第28回庭野平和賞受賞。
www.sulak-sivaraksa.org/(英語)
■辻 信一
文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人。明治学院大学教授。 「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。数々のNGOやNPOに参加しながら、「スロ−」や「GNH」というコンセプトを軸に環境=文化運動を進める一方、社会的起業であるスロービジネスにも積極的にとりくむ。著書多数。最新刊は『自然農という生き方〜いのちの道を、たんたんと」』(大月書店)。訳書に『いのちの中にある地球ー最終講義:持続可能な未来のために』(NHK出版)。
www.sloth.gr.jp/tsuji/index.html
【登録日】2011.06.28