一般財団法人環境イノベーション情報機構
渡良瀬遊水池のラムサール登録に向けて
ラムサール・ネットワーク日本(ラムネットJ)では、世界湿地の日である2月2日(水)19:00から東京・有楽町の丸の内さえずり館で、セミナー「渡良瀬遊水池のラムサール登録に向けて」を開催します。2月2日は1971年にラムサール条約が採択された日で、今年は条約の制定から40周年を祝って、世界各国で記念イベントが開催されます。ラムネットJのこのセミナーも、ラムサール条約40周年の記念イベントとして実施するものです。
このセミナーではまず、ラムサール条約の理念や取り決め、条約への湿地の登録、条約推進のためのNGOの取り組みなど、ラムサール条約と湿地保護の基本的な事柄について、ラムネットJの安藤よしのさんが説明します。続いて、ラムサール条約と湿地保護の具体的な事例として、渡良瀬遊水池を取り上げ、渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会の高松健比古さんにお話していただきます。
渡良瀬遊水池は栃木県を中心に群馬、埼玉、茨城の4県にまたがり、本州以南最大の面積を誇る33平方kmものアシ原が広がる、日本有数の湿原です。絶滅危惧種を含む多くの動植物が生育しており、中にはワタラセツリフネソウ、ワタラセハンミョウモドキなど、渡良瀬の名前を冠している動植物もあります。チュウヒ、ハイイロチュウヒなど、越冬ワシタカ類の豊富さは国内屈指であるほか、東日本の内陸における渡り鳥の重要拠点にもなっています。また、渡良瀬遊水池はかつて日本最初の公害と言われている足尾鉱毒事件で廃村となった谷中村があったところで、文化、歴史的にも重要な場所です。
2010年の環境省の検討会で、渡良瀬遊水池はラムサール条約登録の潜在候補地となりました。高松さんには渡良瀬遊水池の自然や歴史についてご紹介いただき、さらに条約登録に向けての地元での取り組みについて報告していただく予定です。
■セミナー「渡良瀬遊水池のラムサール登録に向けて」
◎日時:2月2日(水)19:00〜20:30
◎会場:自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館
千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル1F
東京メトロ有楽町駅D2出口直結 TEL:03-3283-3536
http://www.m-nature.info/
◎講師:高松健比古(渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会)
安藤よしの(ラムネットJ理事)
◎定員:先着40名(要事前申し込み)
◎参加費:500円
◎申込方法:丸の内さえずり館まで電話かメールでお申し込みください。
TEL:03-3283-3536 E-mail:saezurikan@m-nature.infoど
【登録日】2011.01.23