一般財団法人環境イノベーション情報機構
戦略的環境リーダー育成拠点形成事業国際シンポジウム「高等教育における気候変動の緩和・適応の計画と行動」
世界はいま金融危機の回復と気候変動の対応に追われています。この人類史上最大の挑戦に対し、私たちは低炭素社会への移行を加速させ、環境変動リスクに回復力のあるグリーンな社会を再形成することを求められています。そこに高度なグリーンテクノロジーと高い国民意識を誇る日本が果たせる役割は極めて大きいと考えられます。
慶應義塾はアジアの発展途上諸国の環境問題に先導的かつ持続的に取り組んできました。この実績を踏まえ、アジア・アフリカにおける気候変動への対応を組織的に教育研究するために、文部科学省戦略的環境リーダー育成拠点形成事業の一環として、2011年4月より未来社会創造型環境イノベータ育成プログラムを設置する運びとなりました。この大学院プログラムの発足を記念して、「戦略的環境リーダー育成拠点形成事業国際シンポジウム2010〜高等教育における気候変動の緩和・適応への計画と行動」を開催いたします。本シンポジウム並びに本プログラムは国連環境計画(UNEP)、アジア開発銀(ADB)、地球環境戦略研究所(IGES)、アジア工科大学(AIT)が提唱する「アジア太平洋地域適応ネットワーク(APAN)」の発展に貢献する行動として、各方面から応援を頂いており、また高い期待を寄せられています。
本シンポジウムでは、アジア・アフリカの大学、国際機関、民間企業、環境先進自治体の方々が一堂に集まり、気候変動への緩和・適応対策を高等教育並びに社会全体へ一層浸透させる方法、それをアジア・アフリカへ展開し、途上国の経済発展の軌跡を持続可能なパラダイムへ移行させる方法、産官学民がネットワークとなって一体的に行動する方法などを議論します。
本シンポジウムは2日間にわたって開催されます。17日には「高等教育における気候変動対応の計画と行動」に関する総合セッション、18日には「公正な世界のための環境と建築デザインと教育」に関するスペシャルセッションを開催します。
私たちは新しい未来社会へ向かう歴史的転換期に置かれています。この転換期を乗り越えるためには大きな展望と着実な行動が必要です。成功のへのみちを先導できるのは気候変動への緩和・適応をミッションとし、個益と公益のバランスを備えた仕組みを創造し、グローバルかつローカルに実践する環境イノベータです。このシンポジウムにご出席し、議論にご参加いただくことはそのための第一歩になります。皆様はぜひ奮って本シンポジウムにご参加ください。慶應義塾は皆様のご来場を心よりお待ちしております。また今後とも慶應義塾環境イノベータ育成事業をご応援いただくようお願い申し上げます。
申込と詳細はこちらへ:
http://ei.sfc.keio.ac.jp/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=38&Itemid=43&lang=ja
【登録日】2010.12.10