一般財団法人環境イノベーション情報機構
オイコスフォーラム連続セミナー2002 気候・気象と人間---生気象から建築を考える---第7回 衣服の内と外の気象2
オイコスフォーラム連続セミナー 2002(後期4回)
気候・気象と人間--生気象から建築を考える--
■第7回 2003年2月6日(木)18:30-21:00
衣服の内と外の気象2
講師:田村 照子(文化女子大学服装学研究所)
前期に続いて、今回は衣服内の湿度と水分の問題を中心に、ひとの身体の周
りに形成される衣服内の微気候と快適性との関係を、人の生理と衣服素材特性
の両面から学ぶことを通して、人と気候・気象のかかわりについて考えます。
また冬の衣服の機能についても取り上げます。
シリーズの趣旨 ---------------------------------------
現代のひとの生活の多くの部分は、建築という人工気候の中で営まれていま
す。また建築を含む人間活動の集合体としての都市では、それらの人間活動に
よって、熱や空気の流れなどの振舞いが改変され、ヒート・アイランド現象に
顕著にあらわれるような都市気候が形成されるようになっています。
ひとは、今も自然の多大な影響、恩恵を受け、人体のメカニズムとしても、
気温、湿度、気流、気圧など気象の影響を免れることはできません。ある意味
では、地球の環境に適応して形づくられてきたひとの身体は、その長い歴史の
なかで突如としてあらわれた現代の人工気候に戸惑っているのかもしれません。
今年のオイコスフォーラム連続セミナーでは、気象と生き物の関係をとらえ
る生気象学や、人体の生理的なメカニズムと気候・気象や環境とのかかわりを
中心に取り上げます。気象や気候に即したひとの健康なあり方を学ぶことは、
ひとをとりまくもうひとつの小さな気候である建築のあり方を考える手掛かり
となるでしょう。
各回の予定-------------------------------------------
■第5回 11月21日(木)18:30-21:00
自然光の色温度の変化と人の生理
講師 : 勝浦 哲夫(千葉大学工学部)
光は生物にさまざまな影響を与えており、もちろん私たち人間も例外では
ありません。ここでは、光の質、特に色温度をとりあげ、自然の光である太
陽光の色温度がひとの生理に与えるさまざまな影響を概観し、望ましい人工
照明のありかたなどについても考えます。
■第6回 12月13日(金)18:30-21:00
自然と人間
講師:宮崎 良文(森林総合研究所)
人となってからの500万年のうち、その99.99%以上を自然の中で過ごして
きた人間は、現在の人工環境下において常にストレス状態にあるといえます。
木材等の自然環境要素が持つリラックス効果を五感に分け、中枢神経・自律神
経活動指標を使って検証します。さらに、主観評価と生理評価の相関や、感性
の問題にもアプローチします。
■第8回 2003年3月14日(金)18:30-21:00
光環境の快適性
講師:安河内 朗(九州芸術工科大学生理人類学教室)
現代の人間は、多くの時間を人工照明環境下で過ごしています。光環境がひ
との温熱感覚や体温調節機能、自律神経のはたらきなどに与えるさまざまな影
響を、ひとの生理データから読みとって、リビング、浴室、寝室といった部屋
の機能に即した快適な室内照明のありかたについて考えます。
<テーマ・内容等は変更する場合があります。詳細はお問い合わせください。>
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会 場:環境パートナーシップオフィス(EPO)会議室
参加費:<4回分> 会員 4000円 一般 5000円
<1回参加>会員 1300円 一般 1500円
振込先:郵便振替口座 00110-5-405679口座名 オイコスフォーラム
申込み・問合せ:オイコスフォーラム事務局
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【登録日】2002.11.20