一般財団法人環境イノベーション情報機構
魚がたべられなくなる? 〜漁業と流通、消費を問い直す〜
【募集期間】| 2010.06.21〜2010.06.29 2010年10月、名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催される100日前イベントとしてスウェーデンからイザベラ・ロヴィーンさん(ヨーロッパの資源枯渇を告発したジャーナリストであり、現在は欧州議会議員として水産行政の改革に関わる)を迎えて、「魚を食べ続けていくために」という視点から海の生物多様性を考えるシンポジウムをおこないます。グリーンピース・ジャパンスタッフの花岡もスピーカーとして参加し「水産物流通の現状と問題点」という視点から講演をおこないます。ぜひ、ご参加ください。
● 申し込み方法 要予約 ●
@お名前Aご所属Bご連絡先(メールアドレスあるいは電話番号)を明記の上 sakana0703@gmail.com までお申し込みください。
申し込み期限:6月29日(火)
-------------------イベント概要---------------------
魚や貝、海藻など、海からもたらされる恵みは、古くから私たちの食卓を支えてきました。しかし、こうした水産資源が枯渇しつつあることが世界中で懸念されています。本来、これらの資源は自然の営みの中で子孫を残し、再生産し続けます。しかし、その力を超えるほどの量が獲られ続けてきました。同様に魚や貝が生育できる環境も失われています。
国連食糧農業機関は、世界の水産資源の4分の3が限界まで獲られてしまっていると警告、2015年に不足する魚介類の量は世界でおよそ1,100万トンと予想しています。これは、日本で1年間に消費する魚介類とほぼ同量です。
実際にこれだけの魚介類が不足すれば、価格の高騰は避けられません。タンパク質を魚介類に依存する世界の貧困層への影響は深刻ですし、日本の食卓にとっても人ごとではありません。
2010年10月、名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催されます。私たちの暮らしを支える豊かな生態系を保全し、将来にわたって利用し続けていくために、締結国が話し合います。
クロマグロの禁輸が話題になり、水産資源の枯渇が懸念されていることは身近な話題になりつつあります。しかし、どのような生産・流通・消費構造の中でそうした状況が起こっているのかということはあまり知られていません。
本シンポジウムでは、この点にもスポットをあて、私たちの画一的な消費のあり方自体が、乱獲や環境に負荷をかけるような養殖に結びついていることを明らかにしていきます。
また、持続可能な漁業を行なう事例も紹介しながら、そうした漁業を支える「持続可能な水産物消費」についても考えます。
----------------スピーカー、モデレーター紹介-----------------
Isabella Lövin (スウェーデン環境党・欧州議会議員)
花岡和佳男(グリーンピース・ジャパン 海洋生態系問題担当)
勝川俊雄 (三重大学生物資源学部准教授)
大野一敏(船橋市漁業協同組合代表理事組合長)
井田徹治(共同通信科学部編集委員)
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参考サイト:
▼ 海洋保護区ってなに?
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/marine_reserves/
▼ 北極からの緊急レポート 〜激変する自然と生きもの〜
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/arctic/
【登録日】2010.06.21