一般財団法人環境イノベーション情報機構
インドネシア民主化時代の政治的安定と暴力 ―ユドヨノ政権下の私的暴力の行方―
スハルト権威主義体制が98年に崩壊し、民主化が始まって11年が経った。スハルト体制崩壊時には経済状況は最悪であり、政治社会的にも不安定であった。ジャカルタなどでの反華人暴動、カリマンタンでの民族紛争、ポソやアンボンでの宗教紛争、あるいはジャワの村落での村長つるし上げなど、インドネシア各地で暴力の行使が目立った。そして、そうした紛争や暴力の現場、更には日常生活においても、日本語で言うならやくざともごろつきとも言えるプレマンたちが国軍や警察とも絡み合いながら「活躍」していた。
しかし、ユドヨノ政権が二期目に入り、予想以上に政治が安定する中で、プレマンたちの表だった活動は減ってきている。政治体制の安定とともに彼らは自然消滅したのであろうか、それとも、形を変えた生存戦略を作り上げているのであろうか。
講座では、スハルト体制を振り返った後、民主化後のプレマンたちの行方を考察することで、インドネシアの民主化の将来を考えてみたい。
日時：３月１７日（水）午後７時〜９時（午後６時半開場）
場所：JICA地球ひろば セミナールーム202（2階）
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24
東京メトロ日比谷線 広尾駅下車（A3出口）徒歩1分 （※車でのご来場はできません。）
参加費：1000円（JANNI正会員 500円）
講師：岡本正明 氏（京都大学東南アジア研究所准教授）
【登録日】2010.02.15
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