一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性保全に関する政策研究会シンポジウム 「生物多様性の損失を止める方法はあるのか?」
生物多様性保全に関する政策研究会シンポジウム
生物多様性の損失を止める方法はあるのか?
―COP10を契機に考える新たな政策の可能性―
◆開催の要旨◆
生物多様性は、私たちの衣食住すべての生活に不可欠な基盤です。しかし、
現在、世界的に生物多様性の損失が急速に進んでおり、人類のみならず地球上
の生物の将来に深刻な影響をもたらすことが心配されています。
このような生物多様性の危機の最大の原因は、人間による自然生態系(野生
生物の生息地)の改変です。このため、開発事業が自然生態系に与える影響は、
まずは、「回避」、「最小化」を行い、その後に残るマイナスの影響について
は「代償」を行うことによって相殺(オフセット)し、生態系の機能が開発の
前後で実質的に減らないこと(ノーネットロス)が世界的に注目されています。
本シンポジウムでは、このようなノーネットロス政策が生物多様性の損失を
止めるために有効なのか、また、日本でも導入できるのか、について、米国や
日本の事例などをもとに、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
また、当研究会が作成・提出予定の政策提言案に関し、当日参加できない皆
様からも広くご意見を募ることができるよう、当研究会のウェブページでは3
月15日までパブリックコメントを募集しております。詳細に関しては下記「パ
ブリックコメント」をご参照下さい。
◆イベント情報◆
【日時】 2010年3月19日(金) 13:00〜16:00
【場所】 東京大学(駒場キャンパス)13号館1331教室
(日本生態学会第57大会と同時開催)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_12_j.html
【主催】 国際環境NGO FoE Japan
地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
生物多様性条約市民ネットワーク
地球・人間環境フォーラム
【後援】 日本生態学会
【費用】 無料 (※日本生態学会大会の参加登録は不要です)
【申込】 下記ウェブページからお申し込み下さい。
http://www.foejapan.org/forest/biodiversity/100319_bio_sympo.html
◆パブリックコメント◆
本シンポジウムに関するパブリックコメントは、上記ウェブページからダウ
ンロードできる政策提言案の最新版をよくお読み頂いた上、「氏名」、「所属」
、「メールアドレス」とともに、下記メールアドレスまでお送り下さい。
【送信先】nose@foejapan.org
国際環境NGO FoE Japan 森林生態系プロジェクト 能勢 宛
◆イベントスケジュール◆
1.開会挨拶
2.基調講演
生物多様性保全のためのミティゲーションの課題:矢原徹一(九州大学)
3.パネルディスカッション
生物多様性保全のためのノーネットロス政策
〜日本国内で生物多様性の損失をゼロとすることははたして可能か?〜
(1) 生物多様性保全に関する政策提言案とその背景
宮崎 正浩 (跡見学園女子大学)
(2) 生物多様性オフセット:その世界的動向と日本の課題
田中 章 (東京都市大学)
(3) 都市開発におけるノーネットロスの取組み
山口 博喜 (森ビル 株式会社)
(4) パネルディスカッション
〜日本国内で生物多様性の損失をゼロとすることははたして可能か?〜
パネリスト (※五十音順、予定含む)
田中章(東京都市大学)、日比 保志(CI Japan)、
矢原徹一(九州大学)、山口博喜(森ビル)、
宮崎正浩(跡見学園女子大学)
(5) まとめ
【登録日】2009.12.16