一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境問題講演会『地球温暖化と南極』
【募集期間】| 2009.11.29〜2009.12.01 講演者
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
国立極地研究所所長 理学博士 藤井 理行 氏
講演概要
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、一昨年、第四次評価報告書を発表し、過去100年の気温上昇は、その傾向を最近強めていること、また、20世紀半ば以降に観測された気温上昇は、人為起源の温室効果ガスの増加による可能性がかなり高いと報告しました。また、さまざまなCO2排出シナリオに基づき、21世紀末での気温の上昇を1.8〜4.0℃、海面上昇を0.18〜0.59mと推定しています。
本講演会では、南極、北極で数多くの観測、調査を行った経歴を持ち、IPCC第四次評価報告書では代表執筆者を務められた、藤井理行氏をお招きして開講します。
今回は、地球温暖化に関するIPCCの報告を、極地を中心に概観するとともに、南極ドームふじ基地で採取した過去数十万年の気候変化を記録したアイスコアの研究で明らかになって来た、過去の地球環境について解説を行います。特に、地球軌道要素の変化周期に対応した氷期サイクルにおける気候変動、CO2と気温の調和的な変化を示すとともに、過去数十万年のCO2濃度変動から、現在のCO2濃度の異常とも言える状況の指摘を行います。さらに、南極氷床の急激な崩壊と海面上昇の可能性、温暖化が寒冷化の引き金となる可能性等、アイスコア研究から明らかになった「将来あり得る気候変動シナリオ」についてもお話しをいただきます。
参加費 無料
開催時刻 18:00〜19:30
開催場所 損保会館 会議室 千代田区神田淡路町2-9
お申込方法
専用の用紙(弊所HPでダウンロード)に必要事項をご記入の上、FAXして下さい。
【登録日】2009.10.29