一般財団法人環境イノベーション情報機構
1/22です!セミナー「地球温暖化で海に何が起きるのか」(無料・表参道)
アースウォッチは、1971年にアメリカで設立された国際NGOで、環境保全へ向けて取り組む世界の研究者を支援しています。今回は、気候変動と生物多様性をテーマに、これから懸念されるシナリオと、その解明へ向けた研究の最前線の取り組みを、北海道大学 仲岡雅裕 教授に分かりやすくお話いただきます。参加無料です。ふるってお申し込み下さい。
■講演概要
気候変動と生物多様性セミナー
「地球温暖化で海に何が起きるのか」
―将来の環境変化のシナリオと、最前線のフィールド研究者の取り組み―
(アースウォッチ・ジャパン・HSBCグループ共催)
■日時: 2009年1月22日(木) 18:30〜20:30(18:00受付開始)
■会場: 環境パートナーシップオフィス
(表参道駅・国連大学そば。東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F)
(地図)http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html#epo
■申込: 入場無料・事前申し込み(定員60名)
電話でのお申し込み:03-3511-3360(アースウォッチ・ジャパン)
メールでのお申し込み: info@earthwatch.jp (「1/22イベント申し込み」と記載し、あわせて参加者氏名・住所・電話番号をご明記ください)
※先着順に受け付けます。お早めにお申し込み下さい。
■講演内容
日本はまわりを海に囲まれ、海藻や貝、魚など、食の面からも海の生態系は私たちにとってとても身近な存在です。しかし温暖化などの地球規模での環境の変化や、開発などの人間活動の影響は、そうした海の環境にどのような影響をもたらすのでしょうか。
今回の講演会では、特に沿岸の生態系に焦点を当てて、現在世界で議論されている将来の変化予測シナリオと、実際にフィールドでそうした変化を探ろうとしている最前線の研究者の取り組みを、本プロジェクトの主任研究員である北海道大学の仲岡雅裕教授からお話いただきます。
海水温の上昇につれて、海の生物が生息分布をより北へと移動させるなど、ダイナミックに生態系が変化していくことが予測されています。しかし、実際の海ではどう起こるのか、それによって環境にどのような問題が生じるかといったことについては、まだ研究が緒についたばかりです。
そうした長期的な環境の変化を明らかにするための調査に、アースウォッチのボランティアも参加しています。講演後半では、身近な海の豊かな自然の下で行われている調査の様子や、フィールドワークの楽しさを、研究者や参加したボランティアの方にも加わってもらい紹介します。アースウォッチのプロジェクト「温暖化と沿岸生態系」に興味のある方も、野外調査の面白さに触れるまたとない機会です。ふるってご参加下さい。
■講演トピックス
・私たちの身近な海で起こる変化とは?
・長期的な環境の変化をとらえる研究者の取組と2008年の調査報告
・市民参加による調査と、フィールドワークの面白さ
・これからの調査の展望
■講師プロフィール
仲岡雅裕
(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 厚岸臨海実験所 教授)
千葉県・南房総市生まれ。東京大学大学院で博士号を取得。
フリソデガイや深海に生息するオオシラスナガイなどの二枚貝の研究、文部省(当時)の在外研究員としてノースカロライナ大学でのセイヨウビノスガイに関する野外実験、深海熱水鉱床生物群集の調査など、生物群集に関する研究に取り組む。
1995年から、現在のテーマである温帯域の海草藻場の生物群集の研究を開始。現在はアースウォッチが支援する東京湾内外での調査のほか、北海道から沖縄に至る全国規模での研究を進めており、タイでも比較調査を実施中。
シリーズ群集生態学4「生態系と群集をむすぶ」(共編・京都大学学術出版会・2008年)ほかを執筆。趣味はアウトドア(仕事と離れたバードウォッチングなど)。好きな音楽はオルタナロック。
■■アースウォッチについて■■
アースウォッチは、科学者が世界各地で行っている調査研究を市民の力で支え、地球環境の保全を推進する国際NGOです。市民が科学調査にボランティアとして直接参画するしくみを持つNGOとしては世界最大規模で、設立以来36年間で120カ国・1350件を超える野外探査の研究に、約70億円に上る資金的援助に加え、延べ9万人を超える市民ボランティアを世界各国から派遣し、総計1100万時間におよぶ調査活動を支援してきました。
1971年にアメリカ・ボストンで設立され、現在はアメリカ本部およびヨーロッパ(イギリス・オックスフォード)、オーストラリア、日本支部の4つの拠点でグローバルに活動を推進しています。
アースウォッチ・ジャパンは1993年に日本支部として活動を開始し、国内の研究者の調査活動も支援しています。2003年からは特定非営利活動法人として、その活動を推進しています。
URL:http://www.earthwatch.jp
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■HSBCグループおよびHSBCクライメート・パートナーシップについて
HSBCグループの持株会社であるHSBCホールディングスplc は英国に本部を置いています。HSBCグループは世界で1 億2,800 万を超える顧客に対してサービスを提供しております。HSBCグループは、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アメリカ大陸、中東、アフリカにまたがる84 の国と地域に10,000 を超える拠点を擁し、2007 年12 月末現在2 兆3,540 億米ドルの総資産を持つ世界有数の金融グループです。
HSBCは環境プロジェクトとして、気候変動による人々の生活、森林、淡水、都市への影響を抑えるための5年計画「HSBC クライメート・パートナーシップ」を行っています。2007 年に発足した1億米ドル規模の同プログラムは、HSBC と、クライメート・グループ、アースウォッチ・インスティテュート、スミソニアン熱帯研究所、および世界自然保護基金が力を合わせて、個人、企業、および政府による行動を喚起することを目的としています。
日本では、パートナーシップの一環として、沿岸生態系と気候変動の関連を調査する本プロジェクトを支援しています。今回実施するフィールド調査にもHSBCの従業員がボランティアとして参加し、人的・資金的に調査プロジェクトを支援します。
URL:http://www.hsbc.co.jp
【登録日】2009.01.20