一般財団法人環境イノベーション情報機構
化学物質国際対応ネットワークの発足について
EU(欧州連合)の新たな化学物質規制など、我が国の経済活動にも影響を及ぼす海外の化学物質対策の動きへの対応を強化するため、化学産業や化学物質のユーザー企業、関係省庁等が幹事となり、「化学物質国際対応ネットワーク」が発足しました。
化学物質国際対応ネットワークには、設立趣旨に賛同する企業、業界団体、研究機関、NGO・NPO等の団体であれば、ネットワークのウェブページにアクセスしていただくことにより、どなたでも参加できます。環境省は、幹事の一員として、本ネットワークへの幅広い方々の参加と、積極的な情報の発信を呼びかけます。
1.化学物質国際対応ネットワークとは
近年、EU(欧州連合)のREACH規則(化学物質の登録・評価・認可・制限に関する制度)やRoHS指令(特定有害物質規制)を始めとする、我が国の経済活動にも影響を及ぼす海外の化学物質対策が登場する中で、こうした動きに対応するための情報の共有や、諸外国との連携が必要な状況にあります。
今般、「化学物質国際対応ネットワーク」が発足し、円滑に国際対応を行うための活動を推進することとなりました。
化学物質国際対応ネットワークの主な目的は以下の2点です。
[1] 国際的な化学物質対策について国内関係者の理解と対処能力の向上
[2] 諸外国の関係者との相互理解の向上による国際調和に向けた取組の加速化 化学物質国際対応ネットワークには、設立趣旨に賛同する企業、業界団体、研究機関、NGO・NPO等の団体であれば、どなたでも参加できます。特に、企業・業界団体においては、化学品メーカーに限らず、欧州REACH規則への対応が将来的に予測されるいわゆる川中、川下事業者も広く対象となります。
2.ネットワークの活動
化学物質国際対応ネットワーク(以下「ネットワーク」という。)では、ウェブページによる情報共有、メールマガジンの発行、セミナーの企画・開催などにより、以下の活動を行います。
[1] 我が国に影響を及ぼす海外(例:欧州、東アジア)の化学物質対策についての情報の収集と国内の関係者への発信
[2] 上記の化学物質対策に対する国内の関係者(川上・川中・川下企業及びその団体、行政機関)の取組についての情報の収集と国内の関係者への発信
[3] 化学物質対策について、海外(特に東アジア)の行政機関や産業界等との交流・対話
[4] 海外の関係者に対する我が国の関連取組事例の紹介など
3.ネットワークへの参加
ネットワーク参加手続は、団体単位による申請登録により行います。以下のURLより、ネットワークのウェブページにアクセスし、申し込むことができます。
URL:http://www.chemical-net.info/
4.ウェブページによる情報提供
ネットワークのウェブページは、以下のコンテンツ等により構成されます。ネットワーク参加団体も含めた化学物質対策の国際対応に関心のある方々にご利用いただけます。
(1)EU・中国・韓国の化学物質規制
EUのREACH規則に関する情報(英文及び和訳)、中国及び韓国の化学物質管理法令に関する情報を提供します。
(2)国際対応FAQ
REACHに関する対応を中心に、よくある質問と答え(Q&A)を整理し、情報提供します。
(3)情報交換BBS(ネットワーク参加団体による利用に限定)
ネットワーク参加団体により、海外の化学物質対策に関する情報交換、情報共有を行うための電子掲示板(BBS)を提供します。
【添付資料】
(参考)化学物質国際対応ネットワークについて [PDF 12KB]
→http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8624からダウンロード
【連絡先】
環境省総合環境政策局環境保健部企画課
化学物質審査室
代表:03−3581−3351
直通:03−5521−8253
室長:戸田 英作(内線6309)
補佐:木野 修宏(内線6324)
担当:平塚 二朗(内線6329)
【登録日】2007.09.08