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高炉還元剤 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

高炉還元剤

コウロカンゲンザイ   【英】Deoxidizing Materials for the Blast Furnace  

解説

廃プラスチックのケミカルリサイクル技術のひとつとして、製鉄の際に、鉄鉱石の脱酸素(還元)工程で用いられるコークスの一部を廃プラスチックで代替する技術。

微粒化して高炉に吹き込み、その焼却(脱酸素)反応を利用することにより、コークスに替る還元剤として用いる技術。造粒時の前処理に必要な脱塩素工程からえられる塩酸は、鋼板の酸洗い用に自家消費する。

理論的には、コークスの40%までを廃プラスチックで代替でき、日本のすべての廃プラスチックを消化できるだけの需要量があるとも言われる。また、CO2排出量を20%減少させるなどの利点もある。しかし、塩ビ除去その他の前処理費や廃プラスチックの収集物流費がコストアップ要因となって、コークスの10数倍と割高になるといわれている。

2001年の廃プラスチック集荷量は、19万トン、内産業廃棄物は5万トンであった。

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