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建造物の劣化 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

建造物の劣化

ケンゾウブツノレッカ  

解説

酸性雨は、建造物等の劣化を加速させ、歴史的遺産の腐食が顕著になってきている。

ヨーロッパでは、ドイツのケルンの大聖堂、ロンドンのウェストミンスター寺院、リンカーン青銅、ヨーク教会などで外壁がはがれたり、彫刻物の腐食が進んでいることが判明し、社会問題化した。米国でも、1980年代には自由の女神の腐食が進行してきたといわれている。規模が大きく、伝統的建築技法で建立された建造物などの修復には膨大な費用がかかる。ケルン大聖堂では、年間約9億5,000万円ともいわれている。

建造物等の劣化は、湿性沈着(狭義の酸性雨)および乾性沈着(雨や雪などに取り込まれるのではなく直接沈着する酸性物質)によって被害が拡大されるが、むしろ後者による影響の方が高いとする説もある。

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