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使用済み核燃料 環境用語

作成日 | 2024.07.03  更新日 | 2024.07.03

使用済み核燃料

シヨウズミカクネンリョウ   【英】Spent Nuclear Fuel  

解説

原子力発電で使い終えたウラン燃料を「使用済み核燃料(単に「使用済み燃料」ということもある)」と呼び、再処理されるまでの間、全国の原子力発電所のサイト(敷地)内や中間貯蔵施設で一時的に貯蔵されており、その量は約19,000トン(2021年12月末)に達している。

使用済み核燃料は建屋内にある「燃料プール」で冷却され、その後、「湿式」と「乾式」のどちらかの方法で保管される。

「湿式貯蔵」とは、燃料プールで水を循環させながら使用済み核燃料を冷却して保管する方法で、日本のすべての原子力発電所で採用されている。

一方、「乾式貯蔵」とは、「湿式貯蔵」によって十分に冷えた使用済み核燃料を「乾式キャスク」と呼ばれる金属製の容器に収納し、空気の自然対流によって冷却する方法である。

湿式は電気を使って水を循環させる必要があるのに対し、乾式は水や電気を使用せずに貯蔵できることから、多くの電気事業者は乾式へのシフトを検討している。(2024年3月作成)

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