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遺伝資源に関連する伝統的知識 環境用語

作成日 | 2024.03.21  更新日 | 2024.03.21

遺伝資源に関連する伝統的知識

イデンシゲンニカンレンスルデントウテキチシキ   【英】Traditional Knowledge associated with Genetic Resources  

解説

遺伝資源の保全や利用に際して、先住民社会や地域社会などにより、その伝統、風習、文化等に根ざして昔から用いられてきた特有の知識。確定した定義はないが、遺伝資源へのアクセスと利益の衡平な配分(ABS)のルールを定めた「名古屋議定書」(第5条、第7条)などでこの用語が使用されている。

先進国・多国籍企業は、先住民・地域社会の伝統的知識(TK)による食料や医薬品などをもとに製品化・特許化して利益を上げてきた。このため、名古屋議定書の対象となる遺伝資源として、これを用いた伝統的な知識も含めるように要求する原産国(主として途上国)と、知的財産権保護を主張する多国籍企業などを抱える先進国との間で争点となってきた。(2024年1月作成)

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