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森林リスクコモディティ 環境用語

作成日 | 2023.09.03  更新日 | 2023.11.20

森林リスクコモディティ

シンリンリスクコモディティ   【英】Commodity-Related Deforestation  

解説

森林減少(Deforestration)の原因となるコモディティ(一般的商品)のことで、具体的には、木材、紙パルプ、パーム油、天然ゴム、牛肉、大豆、カカオなどが含まれる。

 熱帯林など世界的な森林減少とそれに伴う生物多様性の損失の主な原因として、持続可能でない方法で行われるこれら商品の生産が問題視されている。同時に二酸化炭素の排出削減、地球温暖化対策としても森林破壊の防止がより重要な対策として注目されている。

このため欧米を中心に、森林破壊が起こされた土地で生産されたコモディティの輸入や、市場への持込を規制する法制度が整備されつつある。これら法制に共通するポイントとして、コモディティを扱う事業者に対して、自己の扱う産品の生産過程が森林の減少や劣化をもたらしていないか、自己の責任において自ら情報収集しリスク評価とその低減措置を行うことを義務づけることとしている。こうしたプロセスは「デューデリジェンス(Due Diligence)(DDと略される)」(適正評価手続き)と呼ばれ、企業活動や投資におけるリスク回避のための取り組みとして重要視されている(人権DD、環境DDなど)。(2023年6月作成)

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