一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2021.09.21 更新日 | 2021.09.22
伝統知
デントウチ 【英】Traditional wisdom [同義]地域知
解説
それぞれの地域において、それぞれの人と自然の関わりが模索されつくられるなかで、世代を超えて受け継がれてきた伝統的な知識・知恵や地域に特有の知識・知恵のこと。これらは生物多様性の保全及び持続可能な利用の双方に貢献するが、失われつつある。生物多様性条約や名古屋議定書は、伝統的な地域社会等と生物資源のこのような密接な結びつきを認識し、伝統的知識の利用から生じる利益の衡平な配分について定めている。愛知目標18においては、「2020年までに、生物多様性の保全及び持続可能な利用に関連する先住民の社会及び地域社会の伝統的な知識、工夫、慣行及びこれらの社会の生物資源の利用慣行が、国内法制度及び関連する国際的義務に従って尊重され、これらの社会の完全かつ効果的な参加のもと、あらゆる関連するレベルにおいて、条約の実施に完全に組み入れられ、反映される。」と記されている。(2021年7月作成)
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関連Webサイト
- 生物多様性国家戦略:https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/initiatives/index.html
- 目標18「伝統的知識」:http://www.env.go.jp/nature/uplode/upfile/gbo4/gbo4-jp-lr4.pdf
- 第9回次期生物多様性国家戦略研究会 用語集(環境省生物多様性センター):http://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/initiatives5/files/9_9-2_glossary.pdf