ボランティアツーリズム

旅先でボランティア活動を行うこと、また、ボランティア活動を目的として旅行することを指しているが、定まった定義はない。観光に対する伝統的な見方は、物見遊山、遊び、いやしなど自分本位の活動であるとみなされがちであるが、他人や旅行先の地域の課題解決のために貢献することを目的とする行動であるため、いわゆる「観光」の枠を超えたものと考えられ、エコツーリズムやサステイナブルツーリズム、地域振興などとの親和性が高い。日本でも沖縄のサンゴ移植活動などの先行事例があるが、東日本大震災後にNPO法人などが各地から災害ボランティア活動を希望する人々を集め被災地に送り込んだことで社会的に注目を浴びた。また、観光庁は条件を満たした災害ボランティアツアーに対し旅行業法の適用を免除する通知を発出し、法律違反にならないツアーの催行条件を整理して、大規模災害に限定してボランティアツアーを促進している。（2021年7月作成）