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ホワイトカーボン 環境用語

作成日 | 2021.07.14  更新日 | 2021.07.29

ホワイトカーボン

ホワイトカーボン   【英】White Carbon  

解説

おもにゴム用補強充填剤として利用される白色のケイ酸あるいはケイ酸化合物のこと。

無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、あるいはそれらの含水化合物のことを指し、従来の汎用タイヤのゴムに配合されてきたカーボンブラックに対し、その外観からホワイトカーボンと呼ばれるが、組成上カーボン(炭素)は含まれていない。

タイヤに配合されるカーボンブラックをホワイトカーボン(シリカ)に置き換えると、ゴムの変形回復が早くなり、タイヤが転がりやすくなる。さらに、ホワイトカーボンの配合量を増やせばウエットブレーキ性能も良くなるなどのメリットがあることから、現在、我が国で生産されているほとんどの乗用車用タイヤ(低燃費タイヤ)には、カーボンブラックの代わりに、ホワイトカーボンが補強材として利用されている。

また、ホワイトカーボンは、ゴムのほか、プラスチックや印刷インキなどにも利用されており、高純度品は、歯磨き剤において、研磨や増粘の性能を付加する目的で使用されることもある。(2021年4月作成)

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