一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2021.07.14 更新日 | 2021.09.24
民間取組等と連携した自然環境保全
ミンカントリクミトウトレンケイシタシゼンカンキョウホゼン 【英】Other Effective area-based Conservation Measures [略]OECM
解説
OECMは2010年に生物多様性条約COP10で採択された愛知目標11に示された概念。日本語の定訳はない。
愛知目標11は保護地域の面積目標と理解されているが、厳密には保護地域システムと「その他の効果的な地域をベースとする手段(OECM)」を通じて陸域の17%と海域の10%を保全するとされている。
各国はこれまで保護地域の拡大に努力してきたが、COP14(決定14/8)でOECMの定義が採択され、愛知目標11の任意適用指針が示されたことから、日本でもOECMのあり方の検討が開始されることになった。日本の生物多様性の保全を促進するためにOECMが役割を果たす仕組みの構築が期待される。
OECMの定義(COP14)は、「地理的に確定された地域で、生態系の機能や多様な価値とともに生物多様性の生息域内保全が長期的に達成されるように管理されているもの」。IUCNの保護地域委員会は、OECMの特定と特定内容報告のための指針を公表している。(2021年6月作成)
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関連Webサイト
- 民間取組等と連携した自然環境保全(OECM)の在り方に関する検討について(環境省):https://www.env.go.jp/nature/oecm.html
- 環境省第1回 民間取組等と連携した自然環境保全(OECM)の在り方に関する検討会(令和2年12月23日)資料2「OECMとは」:https://www.env.go.jp/nature/oecm/r2-dai-1-kai-kentokai.html
- 環境省第5回次期生物多様性国家戦略研究会(令和2年10月26日)資料3「保護地域等の国土空間的施策について」:https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/initiatives5/index.html
- IUCN World Commission on Protected Areas Task Force on OECMs: Recognising and reporting other area-based conservation measures:https://portals.iucn.org/library/node/48773