一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2018.11.13 更新日 | 2018.11.14
太陽放射管理
タイヨウホウシャカンリ 【英】Solar radiation management [略]SRM
解説
宇宙に向けて反射される太陽光の割合を人為的に調整することにより地球温暖化を緩和しようという構想。最も有望と考えられている方法は、成層圏の大気中に硫酸エアロゾル(環境用語集「エアロゾル」を参照)を形成するというものである。これにより、地球に届く太陽光の一部がエアロゾルで反射され、地表に届く太陽光の割合が減るというもの。これにより地球の平均気温を下げ、地球温暖化の影響を減らすことができるといわれる。
実際に、フィリピンのピナツボ火山の噴火(1991年)では、大量の硫酸エアロゾルが成層圏にもたらされ、1-2年の地球の平均気温が0.5℃下がったとされる。(2018年7月作成)
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関連Webサイト
- 「気候工学(ジオエンジニアリング)に関する文献調査」(電力中央研究所研究報告書):https://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/Y09003.html
- 「気候工学(ジオエンジニアリング)」(“天気” 58.7):http://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2011/2011_07_0003.pdf