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タラノア対話 環境用語

作成日 | 2018.04.17  更新日 | 2018.04.24

タラノア対話

タラノアタイワ   【英】Taranoa dialogue / Facilitative Dialogue  [同義]促進的対話 

解説

タラノア対話(Taranoa dialogue)とは、2020年からの気候変動に関する新たな枠組みである「パリ協定」に向けて、各国に温室効果ガス削減目標の上積みを促す対話プロセス。2018年のCOP24までの1年間に実施される。2017年のCOP23で合意され、温室効果ガスの削減に関する世界全体の努力の進捗状況を検討するため、現状の温室効果ガス排出量の確認、2020年以降の各国・各地域での排出削減目標の検証、削減方法の検討などを協議し情報共有をめざす。

元来は「促進的対話」と称されていたが、COP23議長国フィジーの提案で、フィジー語で透明性・包摂性・調和を意味する「タラノア」が使われることとなった。パリ協定では、5年ごとに目標を見直し、強化していくという仕組みが導入され、2018年以降、5年ごとに世界全体での取り組みの進捗確認と見直しを行い、その内容を受けて、2020年から毎年5年ごとに各国は目標を提出していくことが求められている。その最初の世界全体での取り組みの進捗確認と見直しに当たるのが、タラノア対話(「2018年の促進的対話」)であり、パリ協定全体の成否にとって極めて重要である。専門家等を中心とする準備期間と意思決定者を中心とする政治的な期間の2種類を設けること、政府だけでなく、企業・自治体・NGOなどの広範囲な主体からも意見を募ることなどの実施方法がとりまとめられている。(2018年3月作成)

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