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鞆の浦埋立 環境用語

作成日 | 2016.09.30  更新日 | 2016.10.05

鞆の浦埋立

トモノウラウメタテ   【英】Tomonoura land reclamation case  

解説

鞆の浦は広島県福山市の鞆港を中心とする集落と前面海域。鞆公園として名勝及び瀬戸内海国立公園に指定されている景勝地。古い歴史があり、歴史的街並みや景観で知られている。集落内の道路は狭く、拡幅も困難であることから、1983年に市、県による埋め立て計画が立てられた。前面海域にバイパス道路を作ったり、駐車場やフェリー埠頭を作るため2ヘクタールほどの埋め立てを行うもので、公有水面埋立法による埋立免許申請がなされたが、地元で歴史的文化的景観と雰囲気を損なうと、住民の一部から反対運動が始まった。

埋立免許権者は県知事であるが、港湾区域であることから、その前に国土交通大臣の認可が必要になる。当時の国土交通大臣は反対運動を理由に認可を保留。一方、反対派住民は埋立免許を交付しないよう求めて、2007年に提訴。一審は反対派住民の勝訴。控訴審の途中で県が埋立免許申請をこのほど取り下げるということで決着した。なお本件は埋立面積が小さいことから環境省の関与はなかった。(2016年4月作成)

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