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屋久島国立公園 環境用語

作成日 | 2014.02.27  更新日 | 2014.02.27

屋久島国立公園

ヤクシマコクリツコウエン   【英】Yakushima National Park  

解説

鹿児島市の南方約135kmの海上にある屋久島と口之永良部島の区域からなる国立公園屋久島には、縄文杉などのヤクスギをはじめ多くの巨樹を育んできた原生的な森林が残されており、九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)に連なる山岳は「洋上アルプス」とも呼ばれている。また、海岸沿いの熱帯系植物(マングローブ林、ガジュマル)から、暖温帯植生(シイ、カシ)、冷温帯植生(モミ、ツガ)、亜高山植物(ヤクシマシャクナゲ等)まで、多様な植生垂直分布が見られる島でもある。

また、花崗岩山地に懸かる滝や、ヤクシカ、ヤクザル等の野生動物、アカウミガメの産卵地等豊かな自然資源に恵まれ、エコツーリズムも盛んである。口之永良部島は、現在も活動中の新岳を含む火山島だが、スダジイなどの自然林や豊富な温泉にも恵まれ「緑の火山島」と呼ばれる。

屋久島地域は、1964年に霧島国立公園の拡張区域として編入され「霧島屋久国立公園」としてスタートした。1975年に区域の一部を原生自然環境保全地域に振り替え、2007年には口之永良部島の区域が編入された。2012年3月に、霧島屋久国立公園から分離独立して「屋久島国立公園」となった。

なお、1993年には、ヤクスギ自然林など世界に類をみない自然が保たれている国立公園特別保護地区原生自然環境保全地域を中心とする自然性の高い区域が、白神山地とともに日本初の世界自然遺産に登録されている。(2014.01.21作成)

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