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マテリアルフローコスト会計 環境用語

作成日 | 2012.05.16  更新日 | 2012.05.17

マテリアルフローコスト会計

マテリアルフローコストカイケイ   【英】Material Flow Cost Accounting  [略]MFCA  

解説

マテリアルフローコスト会計(MFCAと略称される)は、環境会計の手法の一つで、その原型は1990年代後半にドイツで開発された。投入された原材料(主原料・補助原料の区別なくすべてを「マテリアル」と総称する)を物量で把握し、マテリアルが企業内もしくは製造プロセス内をどのように移動するかを追跡するもので、その測定対象として、最終製品(良品)を構成するマテリアルではなく良品を構成しないロス(無駄)分に注目し、ロスを発生場所別に投入された材料名と物量で記録し、価値評価しようとする手法。発生するロス分をマテリアルロスと呼び、マテリアルロスを削減することで、資源生産性の向上とコストダウンを実現すると同時に、省資源省エネルギーを達成することが目的。

MFCAにおけるコスト要素には、「マテリアルコスト」「システムコスト」「配送/処理コスト」の3要素があり、製造プロセスをMFCAの対象域とする場合、製造原価をこの3つに分類する。なお、システムコストとは、製造原価からマテリアルコストと廃棄物の配送/処理コストを差し引いたもので、主に減価償却費や労務費などの加工費を指し、このコストを、マテリアルの物量比によって、良品とマテリアルロスに按分することで可視化する。

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