一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2010.06.10 更新日 | 2010.06.10
BTL燃料
ビーティーエルネンリョウ
解説
Biomass To Liquidsの略で、バイオマスをガス化しそれを合成して液化した燃料油。新しいディーゼル燃料のひとつとして、GTL(Gas To Liquids)、CTL(Coal To Liquids)、DME(ジメチルエーテル)などとともに研究開発が進められている。製造システムの一例としては、間伐材や稲わらなどの木質バイオマスを高温下でガス化(主に一酸化炭素と水素)しタール分、硫黄分などを取り除いた後、触媒反応で合成油を生成するものがあげられる。この燃料を使用したディーゼル排気ガスは、従来の軽油に比べ粒子状物質や硫黄酸化物が少なく、また、カーボンニュートラルと考えられることから地球温暖化対策にも効果的とされ、将来のディーゼル燃料として開発に注目が集まっている。
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関連Webサイト
- 産総研TODAY 2006.1 Vol6-1「低環境負荷な新しい燃料への挑戦」:http://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/aist_today/vol06_01/special/p14.html
- 木質バイオマスのガス化による合成ディーゼル燃料の製造:http://unit.aist.go.jp/btrc/ci/research_result/documents/vol06_03_p04_05.pdf
- NEDO 熱化学的変換によるバイオ燃料(BTL)に関する最新動向調査報告会:http://app3.infoc.nedo.go.jp/gyouji/events/FF/nedoevent.2009-08-04.3569173241/
- NEDO海外レポート「ドイツにおけるバイオ燃料の動向と取り組み―バイオディーゼルとBTL―」:http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1010/1010-07.pdf