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物質循環 環境用語

作成日 | 2009.07.10  更新日 | 2009.10.14

物質循環

ブッシツジュンカン   【英】Material Cycle  

解説

物質循環とは、自然界においてさまざまな物質が循環的な動態をとることを指していう概念で、炭素循環窒素循環など元素単位で示されたり、水循環など化合物単位で捉えられたりする。物質循環にはエネルギーの流れを伴い、その原動力のひとつの柱として生命活動がある。

例えば、大気中の二酸化炭素光合成生物(植物や植物性プランクトンなど)によって炭水化物等の形で固定され、草食動物(1次消費者)や肉食動物(2次消費者)などに捕食されて個体間を移動し、死後にバクテリアなどの分解者が二酸化炭素にまで分解し、大気中に放出される。

近年は、大気中の二酸化炭素濃度の変化による気候の変化を予測するための気候モデル炭素循環モデルと結合させ、二酸化炭素レベルの予測や把握に用いることもある。こうした場合には、循環のプロセスで物質が一定期間とどまる場としてのリザーバ(保管庫)の大きさと、リザーバ間の時間当たり移動量(フラックスまたはフロー量)として定量的に扱う。

なお、人間社会を中心とした物質の循環・移動に関しては、マテリアルフローという言い方がされる。

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