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第三次生物多様性国家戦略 環境用語

作成日 | 2008.04.30  更新日 | 2014.02.25

第三次生物多様性国家戦略

ダイサンジセイブツタヨウセイコッカセンリャク   【英】National Strategy for the Conservation and Sustainable Use of Biological Diversity (2007 Version)  

解説

生物多様性条約第6条に規定されている生物多様性の保全と持続的利用のための国家的な戦略あるいは計画として策定されたもので、日本の生物多様性施策の方針などを示した戦略。1995年10月の「生物多様性国家戦略」、2002年3月の「新・生物多様性国家戦略」を受けた改訂版として、「第三次生物多様性国家戦略」が2007年11月に閣議決定された。その後2010年3月に「生物多様性国家戦略2010」として改定された。

第三次生物多様性国家戦略では、生物多様性の重要性の理念として、(1)すべての生命の存立基盤、(2)将来を含む有用な価値、(3)豊かな文化の根源、(4)暮らしの安全性、の4点をあげ、現状の生物多様性の危機として、新・生物多様性国家戦略の3つの危機(種や生息地の絶滅・減少、自然の質の変化、外来種による生態系攪乱)に、新たに第4の危機として、地球温暖化による危機を加えている。こうした認識の上で、生物多様性の保全と持続可能な利用のために、(1)生物多様性を社会に浸透させる、(2)地域における人と自然の関係を再構築する、(3)森・里・川・海のつながりを確保する、(4)地球規模の視点をもって行動する、の4つの基本戦略を提示している。(2014.01.21改訂)

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