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SATOYAMAイニシアティブ 環境用語

作成日 | 2008.04.30  更新日 | 2020.11.20

SATOYAMAイニシアティブ

サトヤマイニシアティブ   【英】SATOYAMA Initiatives  

解説

21世紀環境立国戦略」に示された8つの戦略のうちの「生物多様性の保全による自然の恵みの享受と継承」の中で、初めて用いられた用語。同戦略では、「我が国の自然観や社会・行政のシステムなどを自然共生の智慧と伝統を活かしつつ、現代の智慧や技術を統合した自然共生社会作りを、里地里山を例に世界に発信する。-(中略)- 世界各地にも存在する自然共生の智慧と伝統を現代社会において再興し、さらに発展させて活用することを『SATOYAMAイニシアティブ』と名づけて世界に提案し、世界各地の自然条件と社会条件に適した自然共生社会を実現する」としている。


里地里山」は、「新・生物多様性国家戦略」「第三次生物多様性国家戦略」において、人間活動の縮小による生物多様性保全上の危機が生じている地域の代表例とされているところであり、日本及び世界において「自然共生の智慧と伝統」をいかに把握、分析して維持回復していくかが大きな課題となっている。2010年に名古屋で開催された生物多様性条約COP10においても日本の提案により採択され、世界での取り組みとなった。(2015年8月改訂)

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