一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2009.10.14 更新日 | 2015.01.23
MOTTAINAI
モッタイナイ
解説
ケニアの環境活動家のワンガリ・マータイさんが、2005年2月の来日の際に知り、世界に広めようと呼びかけている概念。「もったいない」という言葉の中に「3R」の精神が込められ、しかも一言ですべてを言い尽くすことができるとして深い感銘を受けたという。地球環境の大切さを訴える言葉とするべく、さまざまな国際会議などで普及に努めており、日本でも注目を集める。
元々の語源としては、「重々しさ」などを意味する『勿体』を『無い』で否定し、「妥当でない」「不都合である」などの意味で用いられていた。転じて「自分には不相応である」といった意味を持つようになり、「ありがたい」「物の価値を十分に生かし切れず惜しい」などと、概念が広がっていった。
なお、マターイさんは、1977年より環境保護と住民の生活向上を目的にしたグリーンベルト運動と呼ばれる植林運動にNGOとして取り組んできた。2002年に同国議会に選出され、翌2003年よりケニア環境自然資源野生生物省副大臣に任命。2004年には、長年にわたる取り組みが評価され、ノーベル平和賞を受賞している。