一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2009.10.14 更新日 | 2015.01.23
環境憲章【フランス】
カンキョウケンショウ 【英】La Charte de l’environnement
解説
フランスにおいて、環境に関する国民の権利と義務等を定めた憲章。環境憲章に関する憲法改正法(2005年3月1日公布)によって、憲法体系の中に正式に位置づけられた。
環境憲章は全10条から成り、第1条に「バランスがとれ、健康が尊重された環境の中で生きる権利」、第2条に「環境の保全及び改善に参加する義務」、第5条には「予防原則」に関する規定が盛り込まれている。
2005年の憲法改正は、フランス憲法前文において、環境に関するこれらの権利・義務を、基本的人権や社会権と同列に位置づける、歴史的な改正となった。
なお、環境憲章の制定は、2002年フランス大統領選挙におけるシラク仏大統領の公約であった。