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生物ポンプ 環境用語

作成日 | 2009.10.16  更新日 | 2015.01.23

生物ポンプ

セイブツポンプ   【英】Biological pump  

解説

海洋の大気中二酸化炭素吸収メカニズムのひとつである。有機粒子の沈殿により、CO2を吸収し炭素を海面から深層部へと除去する海洋の生物学的過程。海洋では、植物プランクトン光合成によって表層に溶け込んだCO2から有機物が生まれ、その粒子は海底に向かって沈み、粒子中の有機炭素は、中・深層でバクテリアなどの働きによって分解・再生されて無機炭素に戻る一方、その一部は海底に堆積物となって蓄積する。海流が溶存態有機物質を輸送させるに従い、全炭素量は海面層で減り、深度が増すにつれ増加する。海洋の炭素循環における生物ポンプの役割を明らかにすることは、海洋の炭素吸収量を見積もる上で重要なことと考えられている。

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