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オーストンオオアカゲラ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

オーストンオオアカゲラ

オーストンオオアカゲラ   【英】Owston’s Woodpecker  

解説

キツツキ科の鳥類。奄美大島のみに分布する日本の固有亜種で、成熟した常緑広葉樹林を中心に生息する。主に広葉樹の大木の樹幹に穴を穿って営巣し、朽木の中に潜むカミキリムシ類の幼虫などを採食する。個体数についてはよく分かっていない。

本種の生息を脅かす要因として、常緑広葉樹林の伐採、林道建設による生息地の分断、外来捕食者であるネコや在来の捕食者であるハシブトガラスの増加などが考えられる。

1971年に天然記念物、1993年に国内希少野生動植物種にそれぞれ指定されている。また、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類(EN)とされてきたが、その後の見直しを受け、2006年12月に公表された新レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)とランクダウンしている。これは、森林植生の回復による生息環境の改善傾向という要因とともに、信頼のできるデータが多く集積されたという面が大きい。

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