一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
割り箸問題
ワリバシモンダイ 【英】Problems about Disposable Chopstics
解説
熱帯林の保護の問題と関連して、日本の割り箸消費量の多さが議論されることがある(国内の年間消費量は、2003年の統計で約270億膳)。しかし、割り箸のほとんどは中国産で熱帯林との関わりは少ない。一方、中国で生産される割り箸の原料は天然林であり、森林減少の原因のひとつになっている。ただ、日本の割り箸消費量は国内の木材消費量のごくわずかにすぎず、森林問題というよりも使い捨て製品のひとつとして捉える方が適切。
なお、森林問題や使い捨てにかかるライフスタイルの問題とは別に、割り箸に残留する防かび剤や漂白剤による影響にも注目される。厚生労働省でも、これらの化学物質の試験法や溶出量の目安を定めるなど、監視体制の強化を図っている。
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関連Webサイト
- 割りばしに残留する防かび剤、漂白剤の監視強化へ(EICネット国内ニュース):http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=4570
- 林野庁(コラム 割り箸の国内生産について):http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/24hakusyo_h/all/a67.html
- 割り箸からみた環境問題(環境三四郎):http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs1.htm