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屋久杉 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

屋久杉

ヤクスギ   【英】Yakusugi  

解説

スギは日本固有種とされ、現在、天然林は津軽半島から屋久島にかけて点在する。特に屋久島の標高500m付近から山頂にかけて自生するスギを屋久杉と呼ぶ(地元では樹齢1,000年以上をヤクスギ、それ以下をコスギと呼ぶ)。屋久島特有の厳しい自然条件下でゆっくりと生長するため、材質が緻密で樹脂分が多く、腐りにくい。このため、樹木の寿命が長いといわれる。確認される最大のものは縄文杉と呼ばれ、樹高約25m、胸高周囲約16m、樹齢は2千年とも7千年ともいわれる。

江戸時代から伐採は行われていたが、明治から大正にかけて国有林とされた後、急に伐採量が増加した。現在、屋久杉の伐採は禁止され、工芸品の材料にはかつて伐採したスギの切り株である土埋木が利用されている。屋久島はスギのすぐれた生育地であること、原生状態の照葉樹林が残されていること、植物相の多様性が高いことなどが評価されて、1993年に世界遺産に登録された。

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