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エトピリカ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

エトピリカ

エトピリカ   【英】Tufted Puffin  

解説

ウミスズメ科の鳥類。北太平洋の亜寒帯海域に広く分布する。日本では北海道のユルリ島、モユルリ島、大黒島などで繁殖する。これらの地域は分布域の南限にあたる。体は黒く嘴と足が赤い。繁殖期やつがいを作る時期には、目の上から淡黄色の長い飾り羽が垂れる。名前はアイヌ語に由来し、「エト」は嘴、「ピリカ」は美しいを意味する。

モユルリ島での生息調査によれば、1960年にはモユルリ島だけで250羽が確認されたが、その数は徐々に減少し、1980年代には10羽以下になった。沿岸域でイカナゴ、シシャモ類、イカ類、オキアミ類などを潜水して採食するため、流し網や定置網、刺し網などの網にかかることがある。環境省は1996年から、北海道の希少海鳥類として、保護増殖事業を行っている。種の保存法(1992)では、1993年に国内希少野生動植物種に指定されており、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(CR)とされている。

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