一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
覆土
フクド 【英】Cover Soil
解説
廃棄物の埋め立て地では、汚染物質が粉塵となって飛散したり、ガスや悪臭を放散したりするのを防ぎ、雨水が浸透して浸出水により土壌が汚染されるのを抑制するために、埋め立てたごみ層の表面を、通常2m程度の土砂で覆う。これを覆土という。
とくに雨水の浸透を防ぎたいときには、ベントナイトなどの粘土ライナーやゴムシートを施すが、そのような覆土は、衛生害虫獣の発生や繁殖防止、火災予防にも役立つ。
しかし、最終処分場で必要な中間覆土は埋立量の30%近くになり、大量の覆土の施工は、処分場地の延命のためにはできるだけ避けたいところである。
このため、即日覆土代替材としてウレタンフォームや古紙を散布する方法が研究されている。前者は消失型の材料であり、後者は自然に分解されるため、埋立容量を浪費することが避けられる。