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貧酸素水塊 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

貧酸素水塊

ヒンサンソスイカイ   【英】Oxygen-Deficient Water  

解説

貧酸素水塊とは、海洋、湖沼等の閉鎖系水域で、魚介類が生存できないくらいに溶存酸素濃度が低下した水の塊のことをいう。

通常海底では、富栄養化によって異常に増殖したプランクトンが死滅して沈降しそれをバクテリアが活発に分解するため、溶存酸素濃度が極度に低下する。

しかし、海水は本来潮汐や風によって撹拌されるため、表層から酸素が供給され海底の酸素濃度が低くなることはない。ところが夏になると表層付近で温められた海水は底層の冷たい海水よりも軽くなるため海水の密度勾配ができ、冷たい底層水の上に温かい表層水が積み重なった状態になり、混合撹拌されなくなる。

このため海底の海水に酸素が供給されなくなり、結果としてそこに貧酸素水塊が発生する。東京湾、三河湾などでよく出現し、青潮の発生要因である。

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