パレート最適

外部不経済のない社会では生産者と消費者の関係は両者の効用によって左右される。その均衡は、生産可能性曲線の勾配に等しい価格比率のもとで均衡が保たれている。しかしながら、資源の枯渇や環境汚染が問題となる外部不経済の存在する市場では、所得分配状況を変更する必要があるので、消費者の効用が最大となるように稀少資源の配分が行なわれる。これがパレート（イタリアの経済学者Vilfredo Pareto， 1848-1923）のいうパレート効率が最適になるという規範的観点から成り立つ関係である。