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廃油 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

廃油

ハイユ   【英】Waste Oil  

解説

潤滑油系、絶縁油系、洗浄油系および切削油系の廃油類、廃溶剤類およびタール・ピッチ類などの建設廃棄物を含み、すべての産業から排出される使用済みの油を指す。

硫酸ピッチやタンクスラッジは、それぞれ廃油と廃酸の混合物、廃油と汚泥の混合物として取り扱う。揮発油類・灯油類、軽油類の燃えやすい(引火点70℃未満の)廃油は、特別管理産業廃棄物であり、焼却や中和などの中間処理の後、固形物は埋め立てられる。一方、PCBを含む廃油は、特定有害廃棄物である。

廃有機溶剤を含むものは、急性毒性・発癌性その他の健康被害をもたらすおそれがあるが、根本的な規制は進んでいない。通常は、焼却または吸着処理が行なわれる。

事業系廃食用油は、回収ルートが確立しており、精製後諸原料として利用されるほか、軽油代替燃料の生成が始まっている。プラスチックまたは油泥・塗料かす等の廃油系で発熱量の高い廃棄物の焼却には、ロータリーキルンや固定床炉が用いられ、固形または液状で発熱量が少ない廃油は、流動床炉で焼却処分される。

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