一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.15
バード決議
バードケツギ 【英】Byrd-Hagel Resolution
解説
「主要な途上国の意味のある参加がないと京都議定書は批准しない」という趣旨の米国の上院で可決された決議のこと。
1997年7月に連邦上院で、95対0の全会一致で採択された。「米国経済に深刻な被害を与えるようなもの、また米国に温室効果ガスは排出量の制限ないし削減を課す一方、同期間内に発展途上国に対し特に予定を定めて温室効果ガスの制限ないし削減を課さないものについて、米国は署名すべきではない」という内容のもので、提案した上院議員の名をとってバード決議と呼ばれる。
COP3において当初米国が附属書I国だけの削減目標設定に対して激しく反対したのは、このバード決議が背景にあったからである。結局、温室効果ガスの削減割当量はアメリカが-7%まで受諾したものの、2001年の大統領選で誕生した共和党ブッシュ政権は同年3月に京都議定書離脱を表明、今日に至っている。
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関連Webサイト
- 気候変動枠組条約第3回締約国会議(京都会議、COP3)報告:http://www-cger.nies.go.jp/cger-j/c-news/series/cop/cop3.pdf