一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2015.09.28
人間と生物圏計画
ニンゲントセイブツケンケイカク 【英】Man and Biosphare Programme [略]MAB [同義]MAB計画
解説
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の長期政府間共同研究事業計画として発足(1971)した研究計画。一般には、Man and Biosphereの英語名からMAB計画または単にMAB(マブ)と呼ばれることが多い。自然及び天然資源の合理的利用と保護に関する科学的研究を国際協力のもとに行うことにより、環境問題の解決の科学的基礎を得ることを目的としている。110カ国以上の630を超える地域において、生物多様性の減少など「地球生態系に対する人間活動の影響等の研究」を主軸とするプロジェクト研究が行われている。研究フィールドとして「生物圏保存地域」(バイオスフェアリザーブ)が指定され、原生的な核心部の「コアエリア」と人間活動響を受けるような「バッファゾーン」を設定して、比較研究することとなっている。
日本では、屋久島、志賀高原、白山、大台ヶ原・大峯山、綾、只見、南アルプスの7箇所が「生物圏保存地域」に指定されており、プロジェクトのひとつである「自然地域とその地域に存する遺伝物質の保護」に関する研究が進められている。(2015年8月改訂)
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関連Webサイト
- The MAB Programme:http://www.unesco.org/mab/
- MABホームページ[文部科学省]:http://www.mext.go.jp/english/topics/unesco/mab-j/top01.htm
- 国際研究計画・機関情報データベース[CGER]:http://www-cger.nies.go.jp/cger-j/db/info/prg/mab.htm