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ニホンオオカミ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

ニホンオオカミ

ニホンオオカミ   【英】Janpanese Wolf  

解説

ネコ目イヌ科の絶滅種。ユーラシア大陸中・北部、北アメリカに広く分布するタイリクオオカミの1亜種であり、ホンドオオカミともいう。形態は32の亜種の中では小型の部類で、独立種とみなす説もある。本州、四国、九州に生息していたが、1905年の奈良県での捕獲以降、確実な生息情報がなく、絶滅したものと考えられている。四国、九州での絶滅年は不明。

いちじるしい減少の原因は、明治維新以降の急速な狩猟用銃の普及など、人為的圧力に負うところが大きいと目される。日本における食物連鎖の上位に位置する代表的な種であったため、その絶滅は生態系に及ぼす影響や自然環境保護のシンボルとして大きな意味を持っている。環境省のレッドデータブックには絶滅(EX)種とされているが、現在でも各地で生息の噂が絶えない。

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